一般的な獣医療は西洋医療をベースにしていますが、西洋医療だけでは治療が難しかったり、どうぶつへの負担が大きかったリすることもあります。そのため、他の治療方法の選択肢として当院では統合医療を導入しております。
聞きなれない言葉かもしれませんが、人の医療では一般的で、特にヨーロッパなどの海外では一般的に親しまれている治療方法でもあります。当院で実施している医療内容をご紹介します。
当院では、5つの療法を実施しています。
いずれの療法もアンチエイジングや病気の治療として、効果が期待できますが、プラセンタはアンチエイジングへの効果が大変期待できる療法です。
また病気の治療としては、ホモトキシコロジーやオゾン療法、鍼灸が大変期待できます。そして、漢方はアンチエイジングと病気の治療の両方を補っているイメージになります。当院では、お手軽かつ万能な漢方をオススメしております。
統合医療では、最適な治療方法をいくつか組み合わせて治療を進めていきます。下記以外にも対象となる症例もありますので、詳しくはご相談ください。
効果 | 漢方 | プラセンタ | オゾン療法 | ホモトキシコロジー | 鍼灸 |
---|---|---|---|---|---|
滋養強壮 | ◎ | ◎ | ○ | △ | × |
老化防止 | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ○ |
抗酸化 | △ | 〇 | ◎ | △ | × |
皮膚の潤い | ◎ | ◎ | ○ | ○ | ○ |
毛並み | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ホルモンバランス | ◎ | ○ | △ | ◎ | ○ |
免疫力UP | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ○ |
病気 | 漢方 | プラセンタ | オゾン療法 | ホモトキシコロジー | 鍼灸 |
---|---|---|---|---|---|
腫瘍 | ◎ | ○ | ◎ | ◎ | ○ |
腎不全 | ○ | ○ | △ | ◎ | ◎ |
肝不全 | ◎ | ◎ | △ | ◎ | ○ |
膵炎 | ◎ | △ | △ | ◎ | ○ |
ヘルニア | ○ | ○ | ○ | ◎ | ◎ |
アトピー性皮膚炎 | ◎ | ○ | ○ | ◎ | ○ |
胆泥症 | ◎ | ○ | △ | ◎ | ○ |
一般診療
あまりお薬を使いたくない、自然の治癒力・免疫力を上げて病気の治療を行いたいなど、自然治療をご希望になる場合には、ホモトキシコロジー療法を用いて治療を行います。治療にあたっては専門の先生、患者様とお互いにご相談しながらすすめていきます。
ガン治療
抗ガン剤治療を希望しない、西洋医学的な治療に行き詰っている、どうぶつの生活の質の改善を行いたいなど、新たな選択肢として、ホモトキシコロジーをはじめ、様々な複合治療を行っています。
猫の慢性腎不全
ホモトキシコロジー療法の効果を最も実感していただけるのが、猫ちゃんの慢性腎不全での治療です。猫ちゃんの生活の質を向上し、いい状態を長く持続させることができます。
椎間板ヘルニア
代表的な椎間板ヘルニアの治療方法に外科手術があります。しかし、高齢のために麻酔のリスクが高かったり、手術が高額であったり、などの理由で治療を受けられない子もいます。当院ではそのような子の治療を何とかできないかと思い、投薬・オゾン療法・プラセンタ療法などの複合治療・内科治療などと併用して実施するレーザー治療を行っています。
高齢期の健康維持
人と同様に、アンチエイジングという考え方がどうぶつにもあります。これは、健康な良い状態を保ち、生活の質を向上させるということです。当院ではホモトキシコロジーやプラセンタ療法などを用いております。どうぶつの状態によっても変わりますので、詳しくは診察時にご相談ください。
皮膚病
皮膚病の治療には原因によって様々な方法があります。方法によっては副作用が心配されることもあります。当院では皮膚病治療の1つの選択肢として、オゾン療法やプラセンタ療法などを組み合わせる複合治療をご提案しています。
ホモトキシコロジーは、ドイツのハンス - エインリッヒ・レクヴェク博士が提唱されている、治療体系に関する理論です。ホモトキシコロジーは、体にとって有害な物質(毒素)が病気を引き起こすという事実が基となっています。この毒素を毒素に対抗する薬を使用して身体から排出することにより、病気の治療から自覚症状の緩和までこなしていくのです。
よくホメオパシーと混同されがちですが、内容は大きく異なります。ホメオパシーは精神状態に働きかけるのに対し、ホモトキシコロジーは「この病気であればこの薬」というように、臨床経験に基づいた処方を行っています。この点でも西洋医療に非常に近く、現代医学と一緒に発展してきている治療法であると言えます。
ホモトキシコロジーの治療例
当院では特に、慢性腎不全やアレルギーにお悩みの動物の治療として高い効果を発揮しています。また、心臓疾患の動物の治療の補助的な利用も行っています。
(他にも)
椎間板・関節と骨の疾患、呼吸器系、消化器系、泌尿器系の症状、免疫系、皮膚の疾患、捻挫、過労障害、挫傷、外傷、原因や患部を問わず、 炎症一般、各種加齢性疾患、腫瘍などの治療ができます。
当院で使用しているホモトキシコロジー製剤
オゾンは一番の酸化物質であるため、殺菌作用が最も知られています。
生体への効用としては、酸素供給量を増やすことで、細胞の代謝を活性化させて免疫系の調節を行うこと、抗酸化作用を高めることで動物自身の治癒する力を引き出すことを促す治療法です。特に高齢の動物は免疫力が低下しているため、当院では積極的にお勧めしています。
また、免疫力を高めてアレルギーなどの皮膚治療などにも使用しています。
オゾン療法の治療例
施術方法は、肛門からカテーテルを使ってオゾンガスを入れていく方法と腹腔内にオゾンガスを入れていく方法の2種類があります。カテーテルの場合は、直腸の粘膜からオゾンガスが吸収されていき、血液にのって効果が出るようになっています。
特にアトピー性皮膚炎の場合は肛門からのカテーテルで行い、腫瘍に関しては、腹腔内にオゾンガスを入れると効果が出やすいと考えられています。
【対象症例】椎間板ヘルニア・ガン・皮膚疾患・老齢疾患
プラセンタ療法は人の医療でもアンチエイジング治療として実施されています。プラセンタは、成長に伴って減少する成長物質を補うことで、老化を防止し、様々な免疫力を高める効果があります。
様々な成長因子や栄養素が含まれているため、細胞の活性化などアンチエイジングや免疫力や自己治癒力を高めるという効果がある治療法です。また再生力を高めたり滋養強壮もあるので、体調が悪い場合は効果が期待できます。効果がある病気は、人間では肝不全の治療薬として認可がおりていますので、肝臓の治療によいと考えられています。
施術方法は、注射と飲み薬があります。
プラセンタの効能(人の医療の場合)
プラセンタの効果 | |
---|---|
免疫賦活 | 強肝・解毒 |
抗炎症 | 血行促進 |
活性酸素除去 | 細胞賦活 |
基礎代謝向上 | 抗アレルギー |
内分泌調整 | 創傷回復促進 |
血圧調整 | 体質改善 |
疲労回復 |
プラセンタに含まれる栄養素・細胞増殖因子
プラセンタの作用 | |
---|---|
細胞の活性化、創傷治癒促進作用、抗疲労作用、肝細胞再生作用、活性酸素除去作用 | |
主な栄養素 | 細胞増殖因子 |
タンパク質 | 神経細胞増殖因子 |
ビタミン | 繊維芽細胞増殖因子 |
ミネラル | インシュリン様成長因子 |
酵素 | インターロイキン1・2・3・4 |
核酸 | コロニー形成刺激因子 |
ムコ多糖体 | 形質転換増殖因子 |
糖質 | 上皮細胞増殖因子 |
脂肪、脂肪酸 | 肝細胞増殖因子 |
アミノ酸 | |
活性ペプチド |
血の流れや気の流れを良くする治療法です。
効果が期待できる病気は、大きく二つあります。一つは椎間板ヘルニアとか関節炎とか足が痛くて歩けないなど運動に関わる病気。二つ目としては加齢や毒素による慢性疾患です。
回数は、週二回がベストで週一回でも効果は期待できます。
期間は、効果が出るのに時間がかかることもある治療法なので、継続しながら状況を見ながらやっていきます。その時の状況に合わせながら治療をおこないます。注意点としては、やった後で疲れてしまう子がいるので安静にしてください。
特徴は、副作用がなく、様々なタイプのものがあるので、西洋医学では薬が無い病気でも使えるため万能な治療法です。また、外科疾患には効果が出にくいですが内科疾患には効果がでやすいです。
アレルギー性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、皮膚病、下痢、嘔吐、消化器疾患、関節炎、椎間板ヘルニア、老化による運動低下、心臓病、循環器疾患、膀胱炎、膀胱結石、泌尿器疾患、胆泥症、慢性肝炎、肝疾患、腫瘍、メンタル治療、癲癇、発作、認知症、脳腫瘍、白内障、眼科疾患、糖尿病、内分泌疾患、慢性腎臓病、補腎、腎臓ケア、花粉症、呼吸器疾患、高脂血症など様々な病気に対応することができます。
さらには、「未病に防ぐ」といい、病気になる前から飲ませる事により、体の状態を整えたりバランスを整えたりする事ができるため、老化の防止にもなりますし、病気の予防にもなります。
期間は、疾患や症状にもよりますが、継続して使うことで体調を整えていきます。