目の病気のほとんどは、目を気にする、目がしょぼしょぼすることからはじまります。動物たちはこの「違和感」を我慢する事が出来ないので、目を掻いたりしてしまうことで悪化しやすい傾向にあります。
そして、ぱっと見てすぐ診断をつけることが難しい病気のひとつが「目の病気」です。
例えば、「目がしょぼしょぼする」「充血する」という症状を経験した事はありませんか?私達ヒトの場合、これらの症状の多くは「結膜炎」と診断されます。
しかし、動物たちは違います。これらの症状の他に
などを見分けて、本当の症状を調べていかなくてはなりません。ふじわら動物病院では、順序を追ってひとつずつ検査し、確実に判断していきます。目の病気はまず、目を調べる事から始まります。
実は、見た目だけで判断していると大変なことになることもあるんです。ただの結膜炎が、実は緑内障で失明することもあるので、注意深く検査する必要があります。
あなたの大切な小さな家族の目をチェックしてみてください。目が白く濁ったりしていませんか?
最近、物にぶつかってりしていませんか?
足をふみはずしたりしていませんか?
これらの原因は白内障かもしれません。実は、わんちゃんも白内障になるんです。5~6歳ごろになると白内障がみられてくることが多くなります。私たち人間と同じで高齢になると白内障が出てきます。
白内障の治療は、経過をみるか、手術をするかになります。
しかし、経過をみると失明したり、水晶体が問題となりブドウ膜炎という病気になったりします。ブドウ膜炎になるとやはり手術ということにもなります。
手術は、専門医にしてもらうことになり、手術費用、手術後の管理、通院、治療と手術も費用と時間がかかります。
老齢性の白内障は早期発見し、進行を遅らせるような点眼薬やサプリメントもあります。
そうすることにより、人と同じように維持することも可能です。
最近では、水晶体の白濁が薄くなるような点眼薬もあるので、手術しかないと諦めていた方も一度ご相談ください。
白内障の進行
ダックス、プードルをお飼いの方、特に注意を!
最近、急に目が見えなくなったというダックスやプードルが増えてきています。
「進行性網膜萎縮」という病気で突然失明してしまう病気があります。
症状が急に目が見えないような状態になるのですが、進行性というぐらいなので、徐々になることもあります。
現在では、この進行性網膜萎縮の治療や手術はなく、進行を遅らせるもしくは、予防するサプリメントしかありません。
この検査は網膜検査が必要になりますので、特別な検査が必要になります。
特にダックス、プードルの方は症例が増えておりますので、予防的にサプリメントを飲ませてもらうのがいい方法です。眼科専門医では、予防対策としてダックスやプードルの方には、症状がなくてもサプリメントを子犬のうちから飲ませてもらっています。
突然目が見えなくなったり、動きが悪くなったり、ぶつかったりすることがあったり、ダックスやプードルをお飼いの方は一度ご相談ください。
定期的な眼科カンファランスに出席しております。
眼科専門医とコンタクトをとり、診断治療しております。
専門的な診断、治療が必要な場合、眼科専門医を紹介し専門的治療をサポートしております。
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